脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 頭皮にフケが多く、かゆみや赤みがある
- 顔の生え際・額・眉間・鼻の両脇が赤くなってかさつく
- 耳の裏側や耳の中にかさぶたのようなものができている
- 洗顔や洗髪をしても症状が繰り返す
- 黄色みがかった、脂っぽいフケが出る
- ストレスや睡眠不足が続くと症状が悪化する気がする
- 「フケ症」「乾燥肌」だと思って放置してきたが、なかなか改善しない
- 市販薬を使っても改善しない、またはすぐ再発する
- 同じ箇所に症状が繰り返し現れる
上記のような症状でお困りの方は、一人で悩まずお気軽にまどか皮ふ科クリニックへご相談ください。
脂漏性皮膚炎とは
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)は、頭皮・顔面・体幹など、皮脂の分泌が盛んな「脂漏部位(しろうぶい)」と呼ばれる部位に生じる慢性の湿疹性疾患です。皮脂腺(ひしせん)が集中する部位に炎症が起き、赤みや鱗屑(りんせつ)、フケを特徴とします。
「フケが多い」「顔がかさかさして赤い」という症状で来院される患者様のなかに、脂漏性皮膚炎と診断される例は少なくありません。乾燥肌やフケ症と混同されやすく、適切なケアや治療が遅れてしまうことが多い疾患です。「何年も放置していた」とおっしゃる患者様のお声を当院でもよくうかがいます。

日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも言及されているように、脂漏性皮膚炎は乳児期にみられる「乳児型」と、思春期以降に発症する「成人型」の2つに分類されます。
乳児型
生後1~2ヶ月頃から頭皮や顔に発症し、多くは1歳頃までに自然に軽快するタイプ。「乳児脂漏性皮膚炎」とも呼ばれます。正しいスキンケアを続けることで、比較的短期間で改善するケースが多いです。
成人型
思春期以降に発症し、改善と悪化を繰り返す慢性経過をたどるタイプ。男性に多く、自然治癒が難しいため、継続的な治療と生活習慣の見直しが重要です。
まどか皮ふ科クリニックでは皮膚科専門医が、患者様お一人おひとりの症状・生活背景を丁寧にうかがいながら、適切な診断と治療をご提案しています。
脂漏性皮膚炎の症状
脂漏性皮膚炎の症状はさまざまです。代表的なものを以下にご説明します。
フケ・鱗屑(りんせつ)
最もよくみられる症状です。黄色みがかった脂っぽいフケや、乾燥した粉状のフケが頭皮・眉毛・鼻の周囲などに生じます。皮膚の表面がはがれ落ちる鱗屑はかさぶたのように重なることもあります。「シャンプーをしても翌日にはフケが出てしまう」とおっしゃる患者様のお声をよくうかがいます。
赤み(紅斑)
脂漏部位の皮膚に炎症が生じ、赤みが現れます。生え際・額・眉毛・眉間・鼻の両脇(鼻唇溝)・耳の裏側・胸の中央・背中の上部などが好発部位です。「洗顔後に顔が赤くなる」「耳の裏がいつもかさついている」というお声も当院ではよくうかがいます。
かゆみ
アトピー性皮膚炎ほど強くはありませんが、軽度から中程度のかゆみをともなうことがあります。頭皮のかゆみが睡眠の妨げになると訴える患者様もいらっしゃいます。かゆみのためにかいてしまい、皮膚の状態が悪化してしまうことも少なくありません。
慢性化・再発
成人型は一度発症すると改善と悪化を繰り返し、慢性化しやすい傾向があります。症状が落ち着いてもケアをやめると再発することが多く、継続的な治療と生活習慣の見直しが重要です。
【受診のポイント】
脂漏性皮膚炎は「ただのフケ症」「乾燥肌」と混同されやすく、長期間放置されるケースが少なくありません。症状が受診時に落ち着いていることもあるため、スマートフォンで症状が出たときに写真を撮っておくと、診断の助けになります。気になる症状がある場合は、お早めにご相談ください。
脂漏性皮膚炎の原因
脂漏性皮膚炎の発症には複数の因子が複合的に関与しています。
マラセチア(真菌)の関与
現在最も有力とされる原因のひとつが、皮膚に常在するマラセチア(Malassezia)というカビ(真菌)の異常増殖です。マラセチアは皮脂を栄養源として生息しており、過剰に増殖すると皮脂成分を過剰脂肪酸へと分解します。この過剰脂肪酸が皮膚に炎症を引き起こし、赤みやフケの原因となります。マラセチアは誰の皮膚にも存在する常在菌であるため、他者へうつしたり、自身の他の部位に広がったりする心配はありません。
皮脂分泌の増加とホルモンの影響
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が増加する思春期以降の成人、とりわけ男性に多く発症します。皮脂の分泌を促す男性ホルモン(アンドロゲン)の影響が関係していると考えられています。頭皮や顔面に皮脂腺が集中していることも、これらの部位に症状が出やすい理由のひとつです。
生活習慣・環境的要因
睡眠不足・精神的ストレス・過労・偏った食生活(脂質や糖分の過剰摂取)・ビタミンB2・B6の不足などが悪化因子として知られています。また、季節の変わり目や寒暖差、高温多湿の環境も症状の変動に関係するといわれています。「仕事が忙しい時期に症状が悪化する」というお声を患者様からよくうかがいます。特にストレスは自覚しにくく、見落とされがちな要因のひとつです。

神経疾患・基礎疾患との関連
パーキンソン病や顔面神経麻痺などの神経疾患のある方、免疫機能が低下している方では、脂漏性皮膚炎が重症化しやすいことが報告されています。基礎疾患をお持ちの方は、皮膚科専門医にご相談ください。
脂漏性皮膚炎の治療
当院では、患者様の症状・部位・生活背景などを総合的に判断したうえで治療方針をご提案しています。
抗真菌外用薬
脂漏性皮膚炎の主な原因のひとつであるマラセチアの増殖を抑えるために、抗真菌成分を含む外用薬(塗り薬)を使用します。頭皮への使用に適したシャンプータイプの製剤も活用できます。マラセチアの増殖を抑制することで、炎症の根本的な改善が期待できます。
ステロイド外用薬
炎症が強い場合には、ステロイド外用薬を用いて症状を速やかにしずめます。使用部位・濃度・使用期間などを適切に管理することが大切です。長期にわたる漫然とした使用は副作用のリスクがあるため、必ず医師の指示に従って使用してください。
スキンケアの指導
清潔を保つことが症状改善と再発予防の基本です。当院では、頭皮や顔を刺激なく清潔に保つための洗い方・保湿ケアについて、患者様のライフスタイルに合わせた具体的な指導を行っています。爪を立てて強くこするような洗髪は皮膚への刺激になるため、よく泡立てた洗髪料で優しく洗うことが重要です。

生活習慣の改善
睡眠不足・過労・精神的ストレスは脂漏性皮膚炎の悪化因子として知られています。ビタミンB2・B6を含む食品(レバー・卵・ほうれん草・トマトなど)を積極的に摂ることも、皮脂バランスの改善に役立つとされています。薬物療法と並行して生活習慣を見直すことで、再発しにくい肌環境づくりを目指します。生活習慣について気になることがある場合は、受診時にお気軽にご相談ください。
【副作用・注意事項について】
ステロイド外用薬を顔に長期使用すると、皮膚が薄くなる・毛細血管が目立つといった副作用が生じる場合があります。また、抗真菌薬によるかぶれが起こることもあります。使用中に気になる症状が現れた場合は、自己判断で使用を中止せず、速やかに当院にご連絡ください。他の医療機関で処方された薬や市販薬との組み合わせに注意が必要な場合がありますので、使用中の薬剤があれば必ずお申し出ください。
高藤先生のひとこと
原因のひとつであるマラセチアは誰の皮膚にも存在する常在菌であり、体質・ホルモンバランス・生活習慣が複合的に絡み合って発症する疾患です。そのため「症状を完全にゼロにする」ことよりも、「症状が出にくい状態を維持する」ことを目標に、長く付き合うスタンスで治療を続けることが大切です。
「これくらいで受診してもいいのだろうか」とためらわれる必要はありません。皮膚に気になる変化が続くときは、ぜひまどか皮ふ科クリニックにご相談ください。患者様お一人おひとりの生活背景に合った治療方法を、一緒に考えていきます。
アクセス
まどか皮ふ科クリニック
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