乾癬
乾癬
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 皮膚が赤くなり、銀白色のかさぶたのようなものが付着している
- フケのような鱗屑(りんせつ)がポロポロと剥がれ落ちる
- かゆみがあり、かくと症状が悪化する気がする
- 肘・膝・頭皮・背中など特定の部位に繰り返し症状が出る
- 爪が厚くなったり、でこぼこしてきた
- 指や関節が腫れて痛みがある
- ストレスが続くと皮膚の症状が悪化する
- 市販のステロイド外用薬を使っても改善しない、または繰り返す
- 「乾癬かもしれない」と言われたが、どこに相談すればよいかわからない
上記のような症状でお困りの方は、一人で悩まずお気軽にまどか皮ふ科クリニックへご相談ください。
乾癬とは
乾癬(かんせん)は、皮膚が慢性的な炎症を繰り返す皮膚疾患です。皮膚が赤く盛り上がり(紅斑・こうはん)、その表面に銀白色の鱗屑(りんせつ)と呼ばれる厚いかさぶた状のものが付着し、剥がれ落ちるという独特の症状が現れます。
乾癬は感染症ではないため、人にうつることはありません。しかし外見上の変化が大きいため、患者様が「人の目が気になる」「温泉やプールを避けるようになった」「外出がおっくうだ」とおっしゃることも少なくありません。日常生活や精神的な側面への影響が大きい疾患です。

日本では人口の約0.3~0.4%が乾癬を患っているとされており、全国に約43万人の患者様がいると推計されています。20~50歳代の働き盛りの世代に多くみられ、長期にわたる管理が必要な慢性疾患です。
日本皮膚科学会の「乾癬診療ガイドライン2023」では、乾癬を以下のように分類しています。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん) | 乾癬全体の約90%にみられる最も一般的なタイプ。皮膚に境界明瞭な紅斑と厚い鱗屑が現れます。 |
| 関節症性乾癬(乾癬性関節炎) | 皮膚症状に加え、関節の痛みや腫れをともなうタイプ。乾癬患者様の10~30%にみられます。 |
| 滴状乾癬(てきじょうかんせん) | 小さな水滴状の皮疹が体幹を中心に広がるタイプ。溶連菌感染後に若い方に多くみられます。 |
| 膿疱性乾癬(のうほうせいかんせん) | 皮膚に膿疱(うみの水ぶくれ)が現れるタイプ。難治性で全身型は緊急対応が必要なこともあります。 |
| 乾癬性紅皮症 | 皮膚全体が赤くなる重症タイプ。全身状態の管理が必要です。 |
まどか皮ふ科クリニックでは、院長・高藤 円香(たかふじ まどか)が皮膚科専門医として、患者様お一人おひとりの病態・生活背景を丁寧にうかがいながら、適切な診断と治療方針をご提案しています。
乾癬の症状
乾癬の症状はタイプによって異なりますが、最も多い尋常性乾癬の代表的な症状をご説明します。
紅斑と鱗屑(こうはんとりんせつ)
皮膚が赤く盛り上がり、表面に銀白色~灰白色の厚いかさぶた状の鱗屑が付着します。鱗屑は軽く触れるとポロポロと剥がれ落ちるのが特徴です。皮疹の境界はくっきりとしており、正常な皮膚との区別がつきやすいです。
かゆみ
かゆみの程度は個人差がありますが、皮疹部位に中等度のかゆみをともなうことが多いです。強くかくと皮疹が悪化したり、新たな皮疹が出現することがあります(ケブネル現象)。夜間のかゆみが睡眠を妨げ、生活の質に影響を与える患者様も多くいらっしゃいます。

好発部位
肘・膝・臀部(でんぶ)・背部・頭皮は特に皮疹が出やすい部位です。頭皮の乾癬はフケと間違えやすく、受診が遅れるケースも当院でよく経験します。また、爪の肥厚・陥凹・爪甲剥離(そうこうはくり)といった爪の変化もみられることがあります。
関節症状
乾癬性関節炎では、指・手首・膝・脊椎(せきつい)や胸骨などの関節に痛みや腫れが生じます。皮膚症状より先に関節症状が現れることもあるため、整形外科を受診されていた患者様が後から乾癬と診断されるケースもあります。
【受診のポイント】
皮疹が出やすい部位は人によって異なります。受診の際は、皮疹が出ている部位を医師に見せるか、症状が出ているときにスマートフォンで写真を撮って持参していただくと、診断がよりスムーズになります。
乾癬の原因
乾癬の発症メカニズムは、免疫系の異常による慢性的な皮膚炎症です。本来は外敵から体を守るために働く免疫細胞(T細胞など)が過剰に活性化し、TNF-αやIL-17・IL-23などの炎症性サイトカインを大量に放出することで、皮膚の表皮細胞(ケラチノサイト)が異常に増殖します。通常28日かかる皮膚の細胞のターンオーバーが3~4日に短縮されるため、未熟な細胞が表面に積み重なり、鱗屑として剥がれ落ちます。
遺伝的要因
乾癬には遺伝的な素因が関与しており、家族内での発症がみられることがあります。ただし、遺伝子を持っていても必ずしも発症するわけではなく、環境的な要因が重なることで発症リスクが高まると考えられています。
環境的な誘因・悪化因子
精神的ストレス・疲労・睡眠不足は乾癬を悪化させる代表的な要因です。そのほか、皮膚への物理的刺激(摩擦・外傷)、感染症(溶連菌感染など)、特定の薬剤(β遮断薬・リチウム製剤・一部のNSAIDsなど)、過度の飲酒・喫煙もリスク因子として知られています。「仕事が繁忙期になると皮疹が悪化する」とおっしゃる患者様からのご相談を当院でも多くお受けしています。
合併症リスク
乾癬は皮膚だけの疾患にとどまらず、メタボリックシンドローム・糖尿病・高血圧・脂質異常症・心血管疾患との合併率が高いことが知られています。また、乾癬性関節炎が進行すると関節の変形・破壊に至ることもあります。皮膚症状だけでなく、全身の健康管理という観点からも継続的な診療が重要です。
乾癬の治療
当院では、日本皮膚科学会の「乾癬診療ガイドライン2023」に基づき、症状の重症度・病型・患者様の生活背景・既往歴などを総合的に判断したうえで治療方針をご提案します。乾癬には複数の治療選択肢があり、組み合わせることで相乗効果が期待できます。
外用療法(塗り薬)
軽症~中等症の乾癬に対する第一選択です。ステロイド外用薬は炎症を抑え、かゆみや鱗屑の改善に効果が期待されます。活性型ビタミンD3外用薬は皮膚細胞の過剰増殖を抑制する作用があります。両者を配合した外用薬もあり、週に1~2回の塗布で維持療法として用いることもあります。塗り方や使用頻度を正しく守ることが、治療効果を高めるうえで重要です。

光線療法(紫外線療法)
ナローバンドUVB(NB-UVB)療法やターゲット型紫外線治療/光線療法は、特定の波長の紫外線を皮疹部に照射することで炎症を抑える治療です。外用療法のみでは改善が不十分な場合や、外用薬を使いにくい部位(頭皮・皮膚ひだなど)に対して有効なことがあります。通院回数や照射強度は個々の状態に応じて調整します。
内服療法(飲み薬)
中等症~重症の場合に用いられます。シクロスポリン(免疫抑制薬)やメトトレキサート(葉酸代謝拮抗薬)は長年使用されてきた実績ある薬剤です。近年承認されたPDE4阻害薬やJAK阻害薬も選択肢に加わっています。内服薬の治療においては副作用の出現がないか、定期的なモニタリングが必要な薬があり、服用中は血液検査などを定期的に行います。
生物学的製剤
既存の治療で十分な効果が得られない中等症~重症の乾癬に対し、TNF-α阻害薬・IL-17阻害薬・IL-23阻害薬などの生物学的製剤による治療が可能です。免疫系の特定の経路を標的とするため、従来の治療に比べて高い効果が報告されています。投与は皮下注射または点滴で行い、費用面では高額療養費制度の適用を受けることができます。詳しくは医師にご相談ください。
【副作用・注意事項について】
ステロイド外用薬を長期・広範囲に使用すると、皮膚萎縮・毛細血管拡張などの副作用が生じることがあります。内服薬・生物学的製剤は感染リスクや臓器への影響があるため、定期的な血液検査と医師による経過観察が必要です。服用中に体調の変化を感じた場合は、自己判断で中止せず速やかにご相談ください。
【生活上の注意点】
乾癬の悪化因子を避けることも大切な治療の一環です。皮膚への摩擦・刺激を避け、保湿ケアを日常的に行うことをおすすめします。飲酒・喫煙は症状を悪化させることが報告されており、主治医との相談のうえで見直しを検討してください。ストレスとの関係が深い疾患でもあるため、睡眠・休養の確保も重要です。
高藤先生のひとこと
乾癬は完治が難しい慢性疾患ですが、現在は治療の選択肢が大きく広がっています。外用薬・光線療法・内服薬・生物学的製剤を組み合わせることで、多くの患者様が症状のコントロールと日常生活の改善を実感されています(効果には個人差があります)。「治らないから仕方ない」とあきらめず、ぜひ専門医にご相談ください。
また、乾癬は皮膚だけでなく関節や全身にも影響が及ぶことがあります。当院では皮膚の状態だけでなく、生活習慣・ストレス・合併症リスクも含めて総合的に診ていくことを大切にしています。「こんなことを相談してもいいのだろうか」とためらわずに、気になることはどうぞお気軽にお話しください。まどか皮ふ科クリニックでは、患者様と一緒に長くお付き合いできる治療関係を築いていきたいと考えています。
アクセス
まどか皮ふ科クリニック
〒560-0015
大阪府豊中市赤阪1丁目1番32号
豊中赤阪ウェルビーイングテラス3階
公共交通機関
バスでお越しの方
・ 阪急バス「熊野田小学校前」バス停下車
徒歩約2分
電車でお越しの方へ
・ 阪急宝塚線本線「豊中駅」より徒歩約18分
・阪急宝塚線本線「岡町駅」より徒歩約20分
駐車場・駐輪場
・建物裏に専用駐車場(7台)
・建物正面に提携駐車場(4台)を設置予定
・駐輪スペースあり
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00~12:30 | ● | ● | ー | ● | ● | ● |
| 14:00~17:00 | ● | ● | ー | ● | ● | ー |
※休診日/土曜午後・水曜・日曜・祝日