色素性母斑・脂漏性角化症(ほくろ)
色素性母斑・脂漏性角化症(ほくろ)
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 顔や体にほくろが以前より増えてきた気がする
- もともとあったほくろが大きくなってきた
- ほくろの色が濃くなった、または色ムラが出てきた
- ほくろなのかシミなのか、自分では判断できない
- 首・脇・胸元などに皮膚の盛り上がりが増えてきた
- 茶色っぽいざらざらしたものが顔や体幹にできてきた(脂漏性角化症)
- ほくろが悪性(メラノーマ)でないか不安
- 衣服が当たってこすれる、または出血することがある
- 爪に黒い縦線が現れた
上記のような症状でお困りの方は、一人で悩まずお気軽にまどか皮ふ科クリニックへご相談ください。
色素性母斑・脂漏性角化症(ほくろ)とは
ほくろ(色素性母斑)は、メラニン色素を産生するメラノサイト(色素細胞)が変化した「母斑細胞(ぼはんさいぼう)」が皮膚内で増殖することで生じる良性腫瘍です。医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」または「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」と呼ばれます。ほくろと一口に言っても、平坦なもの・隆起したもの・毛が生えたものなど、形態はさまざまです。
一方、脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)は、加齢に伴い表皮細胞が増殖・角化することで生じる良性腫瘍であり、「老人性いぼ」とも呼ばれます。褐色~黒色の境界のはっきりした盛り上がりとして現れ、見た目がほくろに似ているため混同されることがありますが、発生のメカニズムは異なります。

いずれも多くの場合は良性ですが、悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんとの鑑別が必要になることがあります。日本皮膚科学会の「皮膚悪性腫瘍ガイドライン」では、ダーモスコピー(皮膚鏡)による詳細な観察が診断において有用であるとされています。気になる変化がある場合は、自己判断をせず専門医への受診をおすすめします。
当院では皮膚科専門医が、患者様お一人おひとりの病変を丁寧に観察し、適切な診断と治療をご提案しています。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 色素性母斑(ほくろ) | メラニン色素を産生する母斑細胞の増殖によって生じる良性腫瘍です。境界部・複合・皮内の3種類に分類され、平坦なものから隆起したものまでさまざまな形態をとります。 |
| 脂漏性角化症 | 加齢に伴い表皮細胞(ケラチノサイト)が増殖・角化することで生じる良性腫瘍です。「老人性いぼ」とも呼ばれ、褐色~黒色の境界明瞭な盛り上がりとして現れます。 |
色素性母斑・脂漏性角化症の症状
症状の現れ方は、病変の種類や発生部位によって異なります。代表的な症状を以下にご説明します。
色素性母斑(ほくろ)の症状
母斑細胞が存在する深さによって、症状の見た目が変わります。表皮と真皮の境界部に母斑細胞が集まる「境界母斑」は黒色で平坦なことが多く、真皮内にも細胞が及ぶ「複合母斑」や「皮内母斑」は隆起した形状をとることが多くなります。「青色母斑」は真皮内に母斑細胞が集まるため青っぽくみえます。色は黒・褐色・肌色とさまざまで、大きさも数ミリ程度のものから1センチ以上に達するものまであります。太くて長い毛が生えているほくろもよくみられます。

脂漏性角化症の症状
顔・頭部・体幹に多く、茶色~黒色の境界が明瞭な盛り上がりとして現れます。表面が滑らかなものもあれば、ざらつきや脂っぽい感触のあるものもあります。最初は平坦なシミのように見えることが多く、時間の経過とともに徐々に隆起してくるのが特徴です。「いつの間にか顔にシミのようなものが増えていたと思ったら、気づいたら盛り上がってきた」とおっしゃる患者様のお声をよくうかがいます。

注意が必要な症状(悪性の可能性)
次のような変化がみられる場合は、悪性黒色腫(メラノーマ)などの皮膚がんとの鑑別が必要なため、早めの受診をおすすめします。
- 短期間で急激に大きくなった
- 色が不均一で、黒・茶・赤などが混在している
- 輪郭がギザギザまたは不規則な形をしている
- 出血やびらん(皮膚のただれ)を伴う
- 爪に黒い縦線が新たに現れた
【受診のポイント】
ほくろや皮膚の変化は、受診時にすでに安定していることがあります。変化を感じたときにスマートフォンで写真を撮っておくと、経過の比較に役立ちます。過去の写真(数年前の顔写真など)もお持ちいただけると、変化の確認がしやすくなります。
色素性母斑・脂漏性角化症の原因
色素性母斑の原因
色素性母斑が生じる正確なメカニズムはまだ完全には解明されていません。しかしながら大きく分けて2つに分類されており、胎生期における母斑細胞の異常増殖に由来する「先天性色素性母斑」と、出生後に後天的に発生する「後天性色素性母斑」があります。後天性のものは、紫外線への継続的な曝露やホルモン変動(思春期・妊娠など)が発生や増悪に関与すると考えられています。当院でも「妊娠中にほくろが増えた・濃くなった気がする」というご相談を多くいただきます。
脂漏性角化症の原因
脂漏性角化症の主な誘因は加齢や紫外線があげられます。皮膚の表皮細胞(ケラチノサイト)が過剰に増殖・角化することで病変が形成されます。遺伝的な素因も影響するとされており、「親や祖父母も同じような皮膚の変化がある」という患者様もいらっしゃいます。日常的な紫外線対策(日焼け止めの使用・帽子の着用など)が、予防の観点からも重要です。また、慢性的な皮膚への摩擦や刺激が局所的な発生を促す場合もあると考えられています。
色素性母斑・脂漏性角化症の治療
当院では、病変の性状・大きさ・部位・患者様のご希望などを総合的に判断したうえで、最適な治療方針をご提案します。
ダーモスコピー検査による精密診断
当院ではダーモスコピー(皮膚拡大鏡)を用いた詳細な観察を行っています。ダーモスコピーは皮膚病変を拡大して観察する専用の器具で、肉眼では確認しにくい色素のパターン・構造・血管の分布などを詳しく評価することができます。日本皮膚科学会のガイドラインでも、色素病変の良悪性鑑別にダーモスコピーが有用であると記されており、早期発見・早期治療につながる検査です。「見た目が変わってきたけれど、自分では判断できない」という場合も、まずダーモスコピーで確認することができます。
外科的切除(保険診療)
悪性が疑われる場合、病変のサイズが大きい場合、または摩擦などにより出血をともなう場合などは、外科的切除を行うことがあります。切除した組織は病理検査に提出し、確定診断を行います。部位や大きさ、切除理由によって保険診療の適用となるかどうかが決まります(詳しくは受診時にご確認ください)。手術後は縫合部位のケアが必要となり、抜糸まで定期的な通院をお願いする場合があります。
液体窒素による冷凍療法(保険診療)
脂漏性角化症に対して、液体窒素を用いた冷凍療法を行うことがあります。病変部を液体窒素で凍結させることで細胞を壊死・脱落させる処置で、比較的手軽に行うことができます。1回の処置で改善する場合もありますが、病変の厚みや大きさによっては複数回の施術が必要になることがあります。保険診療の範囲内で対応しています。
炭酸ガス(CO₂)レーザーによる治療(自由診療)
比較的小さなほくろや脂漏性角化症に対しては、炭酸ガスレーザーによる蒸散・切除が有効な場合があります。炭酸ガスレーザーは水分を含む組織に強く吸収される特性を持ち、周囲の正常組織へのダメージを抑えながら病変部を精密に除去することが期待できます。ただし、悪性が疑われる病変には組織採取による病理検査が必要であるため、レーザー治療の適応とならない場合があります。自由診療となるため、費用については受診時にご確認ください。
【副作用・注意事項について】
治療後は一時的な赤み、色素沈着(特にレーザー治療後)、瘢痕(きずあと)が生じる場合があります。治療後の紫外線対策は色素沈着予防のうえで非常に重要です。外科的切除後は縫合部の処置が必要となります。気になる症状が現れた場合は自己判断せず、速やかに当院にご連絡ください。
【自己処置について】
市販のほくろ除去クリームや、自分でほくろを削る・切るなどの自己処置は、感染・瘢痕形成・組織損傷のリスクがあることに加えて、悪性腫瘍の見逃しにつながる可能性があります。皮膚に気になる変化がある場合は、必ず専門医にご相談ください。
高藤先生のひとこと
大切なのは、「変化に気づくこと」です。以前からあるほくろが短期間で大きくなったり、色のムラが出てきたり、出血するようになったりした場合は、基底細胞がんや悪性黒色腫(メラノーマ)などとの鑑別が必要になることがあります。ダーモスコピーを使った詳細な観察によって、肉眼だけでは判断しにくい病変の性状を確認することができますので、「これは大丈夫だろうか」と不安を感じたときはいつでもご相談ください。
「このくらいで受診してもいいものか」とためらう必要はまったくありません。まどか皮ふ科クリニックでは、患者様の皮膚の変化を丁寧に観察し、必要な場合には適切な治療法をご提案します。患者様が安心して過ごせるよう、一緒に考えていきます。お気軽にご相談ください。
アクセス
まどか皮ふ科クリニック
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大阪府豊中市赤阪1丁目1番32号
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