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乳児湿疹

乳児湿疹

こんなお悩み・症状はありませんか?

  • 赤ちゃんの顔や頭皮に赤いブツブツ・カサカサが出ている
  • 頬や額に黄色っぽいかさぶたのようなものが付いている
  • 首回り・わきの下・股のしわにじくじくした湿疹がある
  • 体を洗っても湿疹がなかなか改善しない
  • 赤ちゃんが顔を擦りつけてかゆそうにしている
  • 湿疹が広がってきて、アトピー性皮膚炎ではないか心配
  • 保湿クリームを塗っているが、よくなったり悪くなったりを繰り返している
  • 市販の薬を使っても改善せず、悪化している気がする
  • いつになったら治るのか分からず、親として不安を感じている

上記のような症状でお困りの方は、一人で悩まずお気軽にまどか皮ふ科クリニックへご相談ください。

乳児湿疹とは

乳児湿疹とは、生後間もない赤ちゃんの皮膚に現れる湿疹性病変の総称です。生後1~2ヶ月ごろに多くみられ、頬・額・頭皮・首まわりなどを中心に、赤いブツブツやカサカサ、黄色っぽいかさぶたといった多彩な皮膚変化が生じます。

乳児の皮膚は大人と比べて表皮が薄く、皮膚バリア機能が未発達です。そのため、外からの刺激に対して敏感に反応しやすく、さまざまな要因が重なって湿疹が生じやすい状態にあります。一方で、「新生児ざ瘡(ニキビ)」「乳児脂漏性湿疹」「あせも」「接触皮膚炎」「アトピー性皮膚炎」など、似たような見た目でも原因・治療法が異なる疾患が含まれているため、専門医による正確な診断が大切です。

日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」では、乳幼児期の湿疹を早期に適切にコントロールすることが、のちの食物アレルギーや気管支喘息などアレルギーマーチの予防にも重要とされています。「ただの肌荒れ」と放置せず、専門医に相談することが大切です。

まどか皮ふ科クリニックでは、皮膚科専門医が赤ちゃんの皮膚の状態を丁寧に診察し、お一人おひとりの月齢・皮膚の状態・生活環境に合わせた治療をご提案しています。

乳児湿疹の症状

乳児湿疹はいくつかの病態が混在していることも多く、主な症状の種類をご説明します。

新生児ニキビ(新生児挫瘡)

生後2~4週ごろに顔面を中心に現れる、ニキビに似た赤いブツブツです。毛穴のまわりに炎症が起きることで生じ、頬・額・鼻まわりに多くみられます。痛みやかゆみはほとんどなく、多くの場合は数週間以内に自然に落ち着きます。「顔が赤くずっと荒れている」とご心配されて来院される患者様のお子様に多くみられるタイプです。

乳児脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)

生後1~2ヶ月ごろに頭皮・眉毛まわり・耳の後ろなどに、黄色~白色のかさぶた状の湿疹が現れます。皮脂腺の活動が盛んな部位に生じやすく、頭皮には「胎脂(たいし)」と呼ばれる厚いかさぶたが付くこともあります。かゆみは比較的軽度で、適切なスキンケアと治療で症状の改善が期待できます。

あせも(汗疹)

汗管(汗の出口)が詰まることで生じる小さな赤いブツブツです。首のしわ・わきの下・股関節部など、汗がたまりやすい場所に多くみられます。夏場や厚着をした際に悪化しやすく、かゆみをともなうこともあります。赤ちゃんが体を擦りつけて不快感を示すこともあります。

接触皮膚炎(かぶれ)

おむつのゴムや繊維・洗剤・よだれなど、皮膚に触れるものへの刺激や感作が原因で生じる湿疹です。接触した部位に一致して赤みや水疱が現れるのが特徴です。「よだれの多い時期から口まわりの湿疹が増えた」というお声をよく患者様からうかがいます。

アトピー性皮膚炎

生後2~3ヶ月ごろから頭・顔・頸部を中心に始まり、体幹・四肢へと広がることがあります。強いかゆみと皮膚バリア機能の低下を特徴とし、悪化・改善を繰り返す慢性的な経過をたどります。他の乳児湿疹と見た目が似ている場合もあるため、専門医による診断と継続的な治療管理が重要です。

【受診のポイント】

湿疹の場所・広がり方・いつ頃から出始めたかをメモしておいていただくと、診察の際に大変参考になります。また、受診時に症状の写真があるとより正確な診断に役立ちます。

乳児湿疹の原因

乳児湿疹が生じやすい背景には、乳児特有の皮膚の特性と、さまざまな外的・内的要因があります。

皮膚バリア機能の未発達

乳児の皮膚は表皮が薄く、皮膚を外界から守るバリア機能(セラミドなどの脂質構造)が未成熟です。水分が蒸散しやすく、逆に外部からの刺激物やアレルゲンが浸入しやすい状態にあります。このバリア機能の低下が、湿疹を起こしやすくする根本的な要因となっています。

ホルモンの影響(皮脂分泌の変動)

出生後しばらくは、母体から胎盤を通じて移行した女性ホルモン(エストロゲン)の影響が残り、皮脂腺が活発に働いています。この時期は毛穴が詰まりやすく、新生児ニキビや脂漏性湿疹が生じやすくなります。生後3~4ヶ月以降はホルモンの影響が薄れるとともに、今度は皮脂分泌が減少し、乾燥しやすい肌へと変化していきます。

汗・よだれ・摩擦などの外的刺激

赤ちゃんは汗腺の密度が高く、少しの刺激でも発汗しやすい体質です。また、哺乳期にはよだれが多く、口まわりや首のしわに常に湿った環境ができてしまいます。おむつのゴムや衣服の縫い目・素材・洗剤の残留成分なども、皮膚に繰り返し刺激を与える原因となります。

アレルギー素因・遺伝的要因

両親や兄弟にアトピー性皮膚炎・食物アレルギー・気管支喘息・アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患がある場合、乳児もアレルギー素因を持ちやすいとされています。皮膚バリア機能の低下した状態で湿疹が続くと、皮膚からアレルゲンが侵入して感作が起こりやすくなり、食物アレルギーのリスクが高まることも近年明らかになっています(経皮感作経路)。

乳児湿疹の治療

当院では、日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」および「皮膚科Q&A(乳幼児の皮膚ケア)」を参考に、赤ちゃんの月齢・症状の種類・重症度に応じた治療をご提案しています。

スキンケア(洗浄・保湿)の徹底

乳児湿疹の治療の基本は、清潔の保持と保湿です。低刺激の泡タイプの洗浄料で優しく洗い、十分にすすいだあと、保湿剤(ヘパリン類似物質含有クリームやセラミドなどを含むものなど)をこまめに塗布します。頭皮の脂漏性湿疹には、シャンプーをよく泡立てて洗い流すことが有効です。「保湿をしているのになかなかよくならない」という場合は、保湿剤の種類・量・塗り方が合っていない可能性もありますので、受診時にご確認ください。

外用ステロイド薬による炎症コントロール

赤みやブツブツなど炎症が明らかな場合は、適切な強さの外用ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)を短期間使用することで、炎症を鎮めることを目指します。乳児に対しては、皮膚の薄さを考慮した上で弱め~中程度の強さのステロイドを選択し、必要最小限の期間・量を使用することが原則です。「ステロイドは怖い」とためらわれる親御様も多くいらっしゃいますが、不適切な使用法で炎症を放置するほうが皮膚バリアの破綻を招くリスクがあります。疑問点はどうぞ遠慮なくお申し付けください。

タクロリムス外用薬(プロトピック®)

2歳以上の乳幼児には、ステロイドによる副作用が懸念される場合やアトピー性皮膚炎のコントロールの方法のひとつに、タクロリムス外用薬(免疫調整薬)を使用することがあります。乳児(2歳未満)には適応がありませんので、月齢と症状に応じてご説明します。

原因・誘因の特定と除去

接触皮膚炎が疑われる場合は、使用しているおむつ・ウェットティッシュ・洗剤・衣類の素材を見直すことも重要です。食物アレルギーが疑われる場合は、必要に応じて血液検査(特異的IgE抗体検査)を実施し、アレルゲンの特定を行います。ただし、血液検査の結果だけで食物除去を判断することはガイドライン上も推奨されておらず、医師の診断に基づいて対応を決めることが大切です。

【副作用・注意事項について】

外用ステロイド薬を長期間・広範囲に使用すると、皮膚が薄くなる・毛細血管が拡張するなどの副作用が生じる場合があります。自己判断での増減・中断はせず、必ず医師の指示に従ってください。また、症状が改善した後も急にケアをやめると再燃することがありますので、治療の終了・移行については医師にご相談ください。

【受診を急いでいただきたい症状について】

発熱をともなう湿疹の急激な悪化・膿をともなうじくじく・顔全体が腫れあがるような変化がみられた場合は、細菌感染(とびひなど)やその他の疾患の合併が疑われます。早めにまどか皮ふ科クリニックへご相談ください。

高藤先生のひとこと

赤ちゃんの肌は大人と比べてとても繊細です。「顔が荒れているけれど、どこに相談したらいいかわからない」「保湿しているのに一向によくならない」と、不安を抱えながら来院される親御様のお声を、外来で毎日のようにうかがいます。

乳児湿疹はさまざまな原因・病態が重なっていることも多く、ただ保湿すれば治るというわけではありません。アトピー性皮膚炎との鑑別が必要な場合もありますし、スキンケアの方法が少し違うだけで改善のスピードが変わることもあります。大切なのは「今の皮膚の状態に合ったケアと治療を、適切なタイミングで行うこと」です。

乳幼児期の皮膚をしっかりケアすることは、その後のアレルギー疾患の予防にもつながると考えられています。「こんなことを聞いてもいいのかな」という些細なご質問でも、どうぞ遠慮なくまどか皮ふ科クリニックへお気軽にご相談ください。お子様の健やかな皮膚づくりをサポートいたします。
まどか皮ふ科クリニックが入る建物の外観

アクセス

まどか皮ふ科クリニック
〒560-0015
大阪府豊中市赤阪1丁目1番32号 
豊中赤阪ウェルビーイングテラス3階


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