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熱傷(やけど)

熱傷(やけど)

こんなお悩み・症状はありませんか?

  • 料理中に熱湯や油が皮膚にはねて、赤くなったり水ぶくれができた
  • アイロンやヘアアイロンが肌に触れてしまい、痛みや腫れがある
  • 水ぶくれができていて、つぶしてよいのか、このままにすべきか迷っている
  • やけどの跡(瘢痕・色素沈着)が残らないか心配
  • 子どもが熱いものに触れてしまい、どう対処すればよいかわからない
  • 低温やけど(カイロ・湯たんぽ・電気毛布など)をしてしまった
  • 市販の薬やドラッグストアの処置だけでは改善しない
  • 日焼けがひどく、皮膚が強くヒリヒリし、むけてきた
  • やけど後のかゆみや引きつりが続いている

上記のような症状でお困りの方は、一人で悩まずお気軽にまどか皮ふ科クリニックへご相談ください。

熱傷(やけど)とは

熱傷(ねっしょう)は、高温の液体・固体・炎のほか、化学物質・電気・放射線などによって皮膚や粘膜に損傷が生じる状態です。日常的には「やけど」と呼ばれることが多く、家庭の台所などで起こる身近なケガのひとつです。

皮膚は外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」という3層構造になっており、熱がどの深さまで達したかによって熱傷の重症度が異なります。熱傷は「深度(Burn Depth)」と「面積(体表面積に占める割合)」の2つの指標で評価されます。見た目だけでは軽症に見えても、実際には深層まで損傷が及んでいることがあるため、皮膚科専門医による正確な診断が重要です。

当院では皮膚科専門医が、患者様の受傷状況・深度・範囲を丁寧に診察し、適切な治療方針をご提案しています。「このくらいのやけどで受診してよいのか」とためらう必要はありません。早期の受診が、瘢痕(傷跡)を残さないためにもとても大切です。

熱傷(やけど)の症状

日本皮膚科学会「熱傷診療ガイドライン(第3版)」および日本熱傷学会「熱傷診療ガイドライン改訂第3版」では、熱傷の深度をⅠ度~Ⅲ度に分類しています。深度によって症状・治癒期間・瘢痕の残りやすさが異なります。

Ⅰ度熱傷(表皮熱傷)

皮膚の最も外側の層である「表皮」のみが損傷した状態です。皮膚が赤くなり(紅斑)、ヒリヒリとした痛みがありますが、水ぶくれ(水疱)はできません。強い日焼けも表皮レベルの損傷に含まれ、熱傷のひとつになります。適切なケアを行えば数日以内に瘢痕を残さず赤みは消失していくことが多いです。

Ⅱ度熱傷(真皮熱傷)

表皮の下にある「真皮」まで損傷が達した状態で、水ぶくれ(水疱)ができることが特徴です。真皮の損傷の深さによって、以下の2つに分類されます。

分類 特徴
浅達性Ⅱ度(SDB) 真皮の浅い部分までの損傷。水疱底の皮膚は赤みを帯び、強い痛み(知覚過敏)をともないます。適切な治療を行えばおおむね10~15日程度で治癒し、その後瘢痕はほとんど残りません。ただし、色素沈着が残ることがあります。
深達性Ⅱ度(DDB) 真皮の深い部分まで損傷が及んだ状態。水疱底の皮膚が白っぽく(貧血色)見え、知覚神経も損傷されるため痛みが鈍くなります(知覚鈍麻)。「痛みが少ないから軽い」と誤解されやすいので注意が必要です。治癒に3~4週間以上を要し、瘢痕が残る可能性があります。

Ⅲ度熱傷(全層熱傷)

表皮・真皮のすべての層が壊死した状態で、損傷は皮下組織にまで及ぶこともあります。皮膚は黒色・褐色・または白色を呈し、神経ごと損傷されているため痛みをほとんど感じません(無痛性)。このレベルでの熱傷の場合、自然治癒は見込めず、植皮などの専門的な外科処置が必要となる場合があります。

【受診のポイント】

熱傷深度は受傷直後には正確に判断できず、受傷後1~2週間かけて変化することがあります。見た目が軽症に見えても、専門医による定期的な経過観察が重要です。また、低温やけど(カイロや電気毛布による44~50℃程度の熱源への長時間接触)や電撃熱傷では、見た目より深く損傷が進行しているケースが多いため、早めの受診をおすすめします。

熱傷(やけど)の原因

熱傷は原因となる熱源の種類によっていくつかのタイプに分けられます。当院では、どのような状況でどの程度の時間・温度にさらされたかを丁寧にうかがいながら診断に役立てています。

熱による熱傷(最多)

熱湯・油・蒸気などの高温液体や気体(液体・気体熱傷)、調理器具・アイロン・ヘアアイロンなどの高温固体との接触(接触熱傷)、炎(火炎熱傷)などが代表的な原因です。「揚げ物中に油がはねた」「アイロンを肌に当ててしまった」というケースを当院でも多くお見かけします。

低温熱傷

44~50℃程度の比較的低い温度でも、長時間にわたって皮膚に接触し続けると深刻な損傷が生じます。カイロ・湯たんぽ・電気毛布・ノートパソコンの排熱などが原因となります。「少しだけ赤くなった程度」と思っていても、真皮深層まで損傷が進んでいることがあり、注意が必要です。はじめは痛みを伴うことが少なく長時間接触し損傷が生じるため、就寝中の使用や感覚が鈍い部位への使用でリスクが高まります。

化学物質・電気・放射線による熱傷

強酸・強アルカリなどの化学物質(化学熱傷)、電流(電撃熱傷)、放射線(放射線皮膚炎)なども熱傷の原因となります。化学熱傷は皮膚表面を越えて全身への影響が出ることもあり、早急な対処が必要です。放射線皮膚炎はがん治療の副作用として生じることがあり、皮膚科での管理が重要です。

日焼け(紫外線)による熱傷

強い紫外線への過剰な曝露も、皮膚に熱傷に近い損傷を引き起こします。Ⅰ度~浅達性Ⅱ度相当の症状が現れることがあり、強いヒリヒリ感・発赤・水疱(水ぶくれ)などがみられる場合は皮膚科での適切な処置が必要です。

熱傷(やけど)の治療

当院では、日本皮膚科学会「熱傷診療ガイドライン(第3版)」に基づき、熱傷の深度・範囲・受傷原因・患者様の年齢・全身状態を総合的に評価したうえで治療方針をご提案します。

受傷直後の応急処置(冷却)

やけどを負ったら、まず速やかに患部を流水で冷やすことが最優先です。水道水(常温)を15~30分程度患部に当て続けてください。冷却は熱の進行を食い止め、損傷の深化を防ぐために重要です。ただし、氷や保冷剤を直接皮膚に当て続けることは、過度な冷却による血流障害や凍傷のリスクがあるため避けてください。

Ⅰ度・浅達性Ⅱ度熱傷の外用療法

湿潤環境(モイストヒーリング)を維持することが治癒促進の基本となります。ワセリン基剤の軟膏や適切な創傷被覆材(ドレッシング材)を用いて患部を保護します。熱傷診療ガイドラインで推奨されている外用薬(創傷治癒促進薬や抗菌薬)を症状に応じて使用します。乾燥させると治癒が遅れ瘢痕が残りやすくなるため、正しいケアを継続することが大切です。ただし、感染のリスクもありますので処置方法は医師の指示のもと行うことをおすすめします。

水ぶくれへの対応

水ぶくれ(水疱)は、傷口を細菌から守る天然のバリアとして機能しています。自己判断でつぶすと感染リスクが高まったり、痛みにつながる可能性があるため、必ず受診の際に医師の判断のもとで対応してください。当院では感染リスクや損傷深度を確認したうえで、水疱の処置方針をご説明しています。

深達性Ⅱ度・Ⅲ度熱傷の場合

深達性Ⅱ度以上の熱傷では、外用療法のみでは対応が難しく、瘢痕や拘縮(ひきつれ)が生じるリスクがあります。広範囲の熱傷や植皮術が必要と判断される場合は、熱傷専門病院や形成外科への紹介を速やかに行います。当院では近隣の専門医療機関と連携しており、患者様に最適な治療環境をご案内できます。

瘢痕・色素沈着へのアフターケア

熱傷が治癒したあとも、瘢痕(傷跡)・色素沈着・かゆみ・引きつりなどの後遺症が続くことがあります。当院では、治癒後のフォローアップとして保湿ケアの指導、必要に応じた外用薬の処方、紫外線対策のご案内などを行っています。気になる症状があれば、治癒後もお気軽にご相談ください。

【副作用・注意事項について】

外用薬によっては、かぶれ(接触皮膚炎)・感染・色素沈着などが生じる場合があります。処置中または処置後に異常を感じた場合は自己判断で中断せず、速やかに当院へご連絡ください。

【緊急を要する症状について】

顔面・目・口・気道周辺のやけど、広範囲の熱傷(大人では体表面積の10~15%以上を目安)、電気熱傷・化学熱傷、ショック症状(意識の低下・血圧低下・強い呼吸困難など)がみられる場合は、直ちに救急(119番)を要請してください。これらは命に関わる可能性があり、皮膚科外来ではなく救急対応が必要です。

高藤先生のひとこと

熱傷は、日常のふとした瞬間に誰もが経験しうる皮膚疾患です。「たいしたことないだろう」と市販薬だけで対処していたら、気づいたときには深く損傷が進行していた――そのようなケースを外来でたびたびお見かけします。

特に低温やけどは症状が穏やかで見過ごされがちですが、真皮深層まで損傷が進んでいることが少なくありません。また、水ぶくれを自己判断でつぶしてしまい、感染が起きてしまうケースも多くうかがいます。受傷直後の適切な応急処置と、早めの受診がその後の経過を大きく左右します。

治療の目的は、傷を早く・きれいに治すことです。特に若い方や、手・顔・関節など目立つ部位のやけどでは、瘢痕を最小限に抑えることが日常生活の質に直結します。「このくらいで受診してよいのか」と迷ったときこそ、ぜひまどか皮ふ科クリニックにご相談ください。患者様のお肌の状態をしっかりと確認しながら、お一人おひとりに合ったケアの方法をご提案します。
まどか皮ふ科クリニックが入る建物の外観

アクセス

まどか皮ふ科クリニック
〒560-0015
大阪府豊中市赤阪1丁目1番32号 
豊中赤阪ウェルビーイングテラス3階


公共交通機関

バスでお越しの方

・ 阪急バス「熊野田小学校前」バス停下車
  徒歩約2分

電車でお越しの方へ

・ 阪急宝塚線本線「豊中駅」より徒歩約18分
・阪急宝塚線本線「岡町駅」より徒歩約20分


駐車場・駐輪場

・建物裏に専用駐車場(7台)
・建物正面に提携駐車場(4台)を設置予定
・駐輪スペースあり


診療時間 月 火 水 木 金 土
9:00~12:30 ● ● ー ● ● ●
14:00~17:00 ● ● ー ● ● ー

※休診日/土曜午後・水曜・日曜・祝日